日テレの嵐推しとSMAP潰し、メリー氏のいいなりNHK、そしてテレビ局幹部が受けたジャニーズのハワイ接待② [芸能]
B しかも、その後も、同じ枠で草なぎ剛主演『スペシャリスト』を放送し、香取慎吾主演で『ポーの一族』を原作にした3月放映予定のスペシャルドラマ『ストレンジャー』を製作。さらに、稲垣吾郎が出演するドラマ『不機嫌な果実』も4月からスタートすることになっていて、ドラマ班は飯島氏べったりといっていいほど、密な関係を築いていた。そこでSMAP解散騒動が起きたため、テレビ朝日は一時、真っ青になっていたみたいだよ。
C そういう意味じゃ、一番間が悪い局でしたね。まあ、ドラマはかなり前から準備しなきゃいけないから、気がついた時はもう手遅れだったのかもしれないが。
B ドラマ班はこれから、ジュリー氏に一本化されたジャニーズに嫌がらせされるんじゃないか、と戦々恐々らしいよ。バラエティはもともと出演が多くないから影響は少ないだろうけど、ドラマは春のクールで終わりじゃないか、ともいわれている。
──NHKについてもふれておきましょうか。紅白歌合戦をみていると、NHKは完全にジュリー派という感じがしますが。
A そうだね。以前は中居が司会をやった年もあったし、ずっとSMAPとTOKIOの2組が出演していたんだが、2010年に嵐が初出演で司会をやった年から構図が激変してしまった。2010年にNYCがバーターで入り、2013年に関ジャニ∞、2014年にV6 、2015年に近藤真彦とどんどんどん枠が増えていってジャニーズ歌合戦みたいになってしまった。しかも、NYC以外はすべてジュリー派。ちょうど2010年くらいにメリー氏が上層部にねじこんだともいわれてるね。
D ただ、紅白担当部署である制作局エンターテイメント番組部自体はむしろ飯島氏よりなんだけどね。NHKはジャニーさん枠といわれるジャニーズ若手メインの番組をずっと作ってきたんだが、途中から、ジャニーさんがそのJr.や若手グループを飯島氏にプロデュースさせるようになったでしょう。それで、飯島氏の存在感は自然と大きくなった。
A BSでやってる『ザ少年倶楽部』も一時、飯島氏が仕切るようになって、ジュリー派は派生した別番組の『ザ少年倶楽部プレミアム』に追いやられるというような事態も起きていたし。
C 今のエンターテイメント番組部部長の三溝敬志氏も飯島氏とは非常に緊密な関係をもっていた。三溝部長は『のど自慢』も担当していて、SMAPの異例と言われた『のど自慢』出演も三溝部長と飯島氏の関係から実現した。
A あれ、飯島氏が去年の紅白の白組司会をSMAPにやらせるために、布石を打ったといわれていたね。実際、三溝部長が局内に根回しをして、一時はSMAPが司会をすることで決まっていた。ところが、それを知ったメリー氏が「SMAPにやらせるなら、ジャニーズはタレントを出さない」と激怒。ひっくり返してしまった。おまけに、近藤真彦をトリにねじこんできて、あの有様に(笑)。
D 一説には、メリー氏は籾井会長に直談判したんじゃないかともいわれているね。籾井会長は年頭の挨拶で、嵐とタッキーのコンサートに行ったことを明かしていたでしょ。これは直接のパイプできたことを誇示したんじゃないかといわれているね。
C しかし、公共放送であるNHKがここまで一芸能プロに依存するのは、それこそ問題じゃないか、と思いますけどね。紅白の低視聴率だって、過剰なジャニーズ依存が原因のひとつになっているのは間違いないし、のんきに嵐のコンサートに行ったとか言ってる場合じゃないだろう。まあ、籾井さんにそんなことを言っても無駄か(笑)
●嵐のハワイ公演で接待を受けたテレビ局幹部たち
──こうして、話を聞いてみると、テレビ局のジャニーズ支配っていうのは、想像以上でした。ここまで逆らえないというのは、やっぱりジャニーズのタレントが視聴率をもっているから、ということですか。
B うーん、どうだろうね。一定の視聴率は稼げるが、すごく数字がいいかというと、そういうわけでもない。全盛期のSMAPはたしかにすごかったけど、嵐なんて全然たいしたことがないでしょう。『嵐にしやがれ』で15%いくかどうか。『VS嵐』は10%、 他の番組は全部10%を切ってる。しかも、NHK紅白を見てもわかるように、嵐を出す代わりに、全く数字を持っていないグループをバーターで押し付けられるケースも多いしね(笑)。
D ジャニーズのタレントがメインの番組でコンスタントに10%を超えているのは、『SMAP×SMAP』『ザ!鉄腕!DASH!!』『中居正広の金曜日のスマたちへ』『ザ!世界仰天ニュース』、それと、草なぎのドラマ『スペシャリスト』。あと、時間帯の割に大健闘している『キスマイBUSAIKU!?』くらいでしょう。
C 結局、数字をもってるのはSMAPと飯島さんが手がけたグループなんだよね。だから、もし、あのまま中居たち4人が独立しても、意外に、中居たちにつく局はあったような気もするんですけど。
A いや、どうだろう。ジャニーズの力っていうのは、そういう数字だけじゃない部分があるんだよ。最初にも言ったけど、とにかくうるさい。ほんのちょっとした演出とか、カメラワークとか、共演者の一言とか、細かいことですごい勢いでクレームを入れてくる。そのたびに、謝罪するというのをずっと繰り返していると、完全に服従関係に取り込まれてしまう。奴隷根性がしみついてしまうんだよ。
D 各局のJ担というのは悪い意味で「選ばれし者」だしね。J担というのは自分からなれるものじゃなくて、ジャニーズ側がヒラ社員の時に目をつけ、引き上げるんだ。だから、口が堅くて従順な人間しか選ばれない。で、彼らが局内で出世していくから、自然と、局全体がジャニーズにさからうのはまかりならんという空気になっていく。
A しかも、メリー氏は直接、上層部とパイプをもっているから、いざとなったら、社長クラスに直談判する。あれが強いんだよ。飯島氏は現場を支配できても、社長クラスまでは動かせなかった。だからメリー氏に勝てなかったという部分はあるんじゃないか。
B あと、メリー氏、ジャニーズ本体はムチだけじゃなくて、アメも使ってくるしね。たとえば、2014年の嵐のデビュー15周年のハワイツアーなんて典型でした。
A あのハワイツアーは派閥抗争のピークの時に実施されたんだけど、今も語り草だよね。とにかくジャニーズ側がこれまでにない規模の数のマスコミ関係者を招待した。スポーツ紙や週刊誌、ワイドショーだけじゃなくて、各テレビ局のジャニーズ系番組制作スタッフ、さらには、役員や局長クラスの幹部も招待したんだよね。
C 局幹部には現場スタッフとは別の高級ホテルを用意し、超豪華接待が行われたらしいね。しかも、メリー氏が直接相手をして、その席で、飯島氏とSMAPの悪口を言いまくったうえ、「ジュリーをよろしく」と、頭を下げたらしい。
B ようするに、ジュリー氏を後継にして飯島氏を追い落とすための露払い接待旅行だったということか。実際、このためにわざわざ嵐のハワイライブを設定したんじゃないかと囁かれたほどだった。
A 他にも、テレビ局幹部はライブや舞台の招待のついでに接待を受けていて、ジャニーズからけっこうおいしい思いをさせてもらっている。ほとんど身内のような関係になってるからね。おいそれとは切れない。
B でも、これからテレビ局は大変だよね。ジュリー氏は、飯島氏やメリー氏よりもっと理不尽な要求を突き付けてくるタイプでしょう。飯島氏も相当にうるさくて強権的だったけど、彼女の場合はやっぱりタレント愛があるし、企画力もあるから、いい番組を作れるんだよ。でも、ジュリー氏の場合は、ただ権力をカサにして、強引にバーターやキャスティングをごり押し、法外な値段をふっかけてくる。
C そういえば、つい最近も視聴率のテコ入れという大義名分で『めざましテレビ』でHey!Say!Jump伊野尾慧がレギュラーになることが発表されたけど、あれもジュリー氏のゴリ押しでしょう。ジュリー氏はとにかくHey!Say!Jumpがお気に入りで、いろんなところに押し付けてくる。そのうち、数字の取れるKis-My-Ft2がどんどんおろされて、数字のとれないHey!Say!Jumpだらけに、なんてことも起きかねない(笑)。
──笑い事じゃないと思いますが、とにかく、まだまだ、ジャニーズのテレビ局支配は続くということはよくわかりました。
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