清原容疑者が口を割っても“芋づる逮捕”が実現しないウラ事情 [芸能]
覚せい剤の所持・使用の疑いで逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)の事件をきっかけに芸能人たちが戦々恐々としている。「芋づる式」の逮捕が噂され、人気ミュージシャンや有名芸人らの名前が取りざたされていることから薬物疑惑にナーバスになっているのだ。世間やメディアでは「次に逮捕されるのは誰か?」という話題で持ちきりだが、本当に芋づる式逮捕はあるのだろうか。
■吉本興業が恐れる「芋づる式」の火の粉
週刊誌などのメディアでは歌手の長渕剛(59)が「清原のシャブ仲間」と名指しで報じられたほか、元プロ野球選手や人気アスリート、有名料理人ら複数の有名人がリストアップされている。清原容疑者が「アイツらもやってる」と暴露したとして、東スポが“大物司会者”の疑惑をシルエットつきで報じたことも話題になった。
こうした薬物疑惑が芸能界全体に飛び火。事実無根の噂をネット上で立てられ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(42)やナイティナインの岡村隆史(45)が必死に反論するなどの事態に発展している。
イメージダウンに繋がりかねない事態に人気タレントが神経質になるだけでなく、組織的に今回の事件を重く受け止めているのが、人気芸人を多数抱える吉本興業だ。同社はタレント・社員を対象に「違法薬物に関する緊急セミナー」を緊急開催。警視庁組織犯罪対策5課が協力する本格的なものだ。
「吉本興業は過去にも複数回若手芸人が逮捕されるなど、ただでさえコンプライアンス意識が不足。昔ながらのベテラン芸人の中には暴力団と関係を持っているとされる人物もいて、薬物をやっているタレントが一人もいないかと問われれば事務所の人間ですら否定できない。芋づる式の逮捕で火の粉をかぶる危険性がないと言い切れないため、会社全体が神経質になっているわけです」(芸能関係者)
■有名人を逮捕して”お茶を濁す”警察の構造
そうなると、やはり「芋づる式」の逮捕は業界内で恐れているということか。だが、有名人が逮捕されるたびに「芋づる式」が盛んにウワサされながら近年は実現に至った試しがない。
「家宅捜索するにしても、有名人の場合は『間違いでした』では済まされず、かなりの確証がなければ逮捕に踏み切ることはない。見せしめ効果はバツグンである反面、警察のメンツが掛かっているのだけに慎重になります。また、嫉妬なども絡む世界ですので、偽証の可能性もできませんし、特定の有名人が逮捕されれば周辺の人物は証拠を捨てたりヤク抜きしたりするため、簡単に確証はつかめません」(警察関係者)
さらに、もっと根深い問題も関係している。芋づる式に逮捕をした場合、芸能界のみならず政財界にも飛び火してしまうというのだ。
「本当に芋づる式をやろうと思えば不可能ではないが、有名人にクスリを流している売人の顧客には政財界セレブの息子などが紛れ込んでいることが多い。本当に入手ルートを洗うと面倒なことになるため、当局は狙いを定めた有名人だけを逮捕してお茶を濁す。警察官も人間ですから、わざわざ自分の身が危うくなるような相手に手を出したくない。今回も清原と売人を逮捕しただけで当局は十分と判断し、捜査を終結させるでしょう」(裏事情に詳しいジャーナリスト)
清原容疑者の証言や入手ルートを完全解明すれば、世間がアッと驚くような人物が逮捕される可能性がある。だが、警察構造の問題などもあって「芋づる式」は難しい状況のようだ。
記事元
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160301-04217587-dailynewsq
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