スポーツ紙はSMAP報道でいかにジャニーズの大本営発表を垂れ流し続けたか! その嘘と情報操作を検証する② [芸能]
①からの続き
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http://mikku-8.blog.so-net.ne.jp/2016-02-24
D でも、そのわりには誤報も多かった。SMAPの収録予定日を間違えたり、“歌”の収録を“コント”と間違えたり、連日のように細かなミスを重ねていた。
B 報知でひどかったのが、1月22日の「SMAP歌った ジュリー副社長新企画」という記事。その前日、騒動後初の『SMAP×SMAP』収録が行われ、SMAPがメドレー形式で歌ったんだが、報知では「育ての親の女性チーフマネジャーではなく、ジャニーズ事務所の後継者とされる藤島ジュリー景子副社長の陣頭指揮のもと準備された新企画」「新・SMAPを印象づける再スタートとなった」とジュリー氏を持ち上げた記事を掲載した。でもこれって、以前から用意されていたもので、飯島氏の最後の企画でもあった。現場を知らないジュリー派からの間違えた情報で、提灯記事を作っちゃうんだから。
D サンケイスポーツは、前回の記事でも触れた、14日の「キムタクに静香「残って」」「2人の子供のために…妻の懇願」という記事くらい。でも、これはジャニーズじゃなくて、静香の所属するプロダクション尾木
周辺から出たものらしい。美談仕立てになっていて、話は全然違うしね。
●ジャニーズ事務所と芸能マスコミの計算を狂わせた世論の反発
──こうしてみると、やはりスポーツ紙の報道はほとんどがジャニーズの「大本営発表」だったということになると思うんですが、ただ、そのわりに、その後の展開は報道とは違うものとなりましたよね。各紙の報道は微妙な温度差はあっても、「芸能界のルールを破った中居たちを事務所は許さない」「独立しても仕事を干されることになるだろう」という見込みは共通していた。ところが、事態はまったく逆、4人のジャニーズ復帰に向かって動き始めた。
A 正直、そこは我々が読み違えた最大のポイントだね。ニッカンもスポニチも「4人が戻るのは難しい」と断定していたし、報知なんて、4人がジャニーズに戻っても「1年は謹慎することになる」なんて書いていた。でも、これまでの常識だとそうだったんだよ。ジャニーズ事務所が造反したタレントの仕事を徹底的に干し上げ、力で押し潰してきたのを見ていた記者たちは、今回も同じことになるんだろう、と思い込んでいた。ところが、SMAPというグループには我々が想像している以上の影響力と存在感があって、ファンというか世論がそんな事務所の横暴を許さなかった、ということだろう。
D あと、やっぱりネットの存在は大きいよね。芸能マスコミがいくらジャニーズ側の情報に乗っかって、飯島マネージャーと4人のせいだと書いても、ネットでは、ジャニーズ事務所、メリー副社長が元凶で、キムタクが裏切り者だという情報がどんどん拡散。ジャニーズ事務所は回線がパンクするくらいの抗議電話が殺到していた。
B 実はジャニーズの幹部連中は相当、危機感を募らせていたみたいだね。スポンサー筋やSMAPを起用しているパラリンピック委員会からもクレームが入っていたらしいし、この騒動で他のタレントにもマイナスイメージがつきかねない。ジャニーズ事務所内でも、中居たちを潰すようなことをしたら、ものすごい反発を招くというのがわかったみたいで、途中から完全に方針転換していた。
C ジャニーズから流れてくる情報も、1月15、16日頃を境に変わっていったよね。力で抑え込むような強気の内容から、かなり防御的なスタンスものに変化していった。「中居たちが謝罪に来れば許すつもりだったのに、謝罪に来なかったから」ということをやたら強調し始めて、マイナスイメージを払拭しようと躍起になっていたしね。
D 1月初めにはメリー氏が「週刊新潮」、顧問の小杉理宇造氏が「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューに応じたのも、その表れだろう。実際、メリー氏のインタビューも、いつもの暴言は影をひそめていて、まるで文書回答したようなよどみのなさ。このインタビューはかなりゲラチェックが入ったらしいよ。
C あと、ジャニーズの幹部たちは裏で、中居たちの復帰に向けて地ならしを始めていた。中居たちが後悔しているという情報を流していたのも、実は中居サイドじゃなくて、ジャニーズ事務所サイドだったし。
A これは、キムタクも同じだった。前も話したように、キムタクはたぶん、ある時期まではSMAPが解散になってもいいと思っていたはず。だが、世論の反発が起きて、このまま解散になったら自分が戦犯にされる、と思ったんだろう。ジュリー氏と相談して、4人の復帰に向けて動き始めた。
B ただ、最大の障害はメリー氏だった。実は、ジャニーズの広報は第一報の直後、中居に謝罪会見をさせて、事態の収拾をはかろうとしたことがあるんだが、その時も、メリー氏が「何が会見だ」と激怒。それを阻止してしまった。ジャニーズサイドは中居たちがメリー氏に謝罪していないという情報をしきりに流していたが、これも逆で、メリー氏が中居たちのアプローチに頑として首を縦に振らなかったのだという。最後まで、周囲の説得に耳を傾けようとせずに、「絶対許さない」と言い続けていたらしい。
C たぶん、事務所が途中から、和解や復帰の情報を流し始めたのは、外堀を埋めていく作戦だったんだろうね。ニッカンを中心に、キムタクが仲裁に動くという情報をどんどんあげて、マスコミ辞令でそういう流れにしていく作戦というか。さらに小杉氏らが動いて、もう一度、田邊氏にメリー氏を説得してもらったらしい。
D そういえば、完全シャットアウトされたはずの『SMAP×SMAP』の生謝罪現場に、田辺エージェンシーの社員が2人も立ち会っていたらしいね。
A そして、17日の夜に中居ら4人がまず、ジャニー喜多川氏に会って謝罪。その後、中居が個別にメリー氏に会って謝罪、『SMAP×SMAP』での“生謝罪”で復帰という運びになるわけだが……。
B いや、中居らは17日の段階ではメリー氏に会っていなかったという見方もある。メリー氏が最後まで拒否したという話もあるし、メリー氏が中居らと会うにあたって“キムタクへの謝罪”という条件をつけたところ、中居がそれを拒否したという話もある。ただ、ジャニー氏がGOサインを出して、なんとか“生謝罪”にこぎつけた、というんだが……。
C たしかに、この“生謝罪”も裏でいろいろごたごたがあったね。
──次回、後編では、その“生謝罪”の裏側と、スポーツ紙をはじめとする芸能マスコミがなぜジャニーズに弱いのか、という根本的な問題を検証したいと思っています。引き続き読んでください。
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