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「14歳でAV女優を志した」さんまもハマったAV女優・紗倉まなが抱える闇② [芸能]

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①からのつづき
http://mikku-8.blog.so-net.ne.jp/2016-01-31-5

 その後もAV女優というお仕事に邁進する紗倉だが、しかし不思議なことに彼女のポジティブさは、次第に周囲への過敏な配慮という形に集約されていくのだ。例えば、こんな具合だ。

「AV業界で知り合った方々は、定期的にお会いできるわけではないので、お正月などの時期には年賀状で感謝の気持ちを伝えるようにしています。イベントでお世話になった店舗さんをはじめ、イベントに来てくださったファンの方々(住所が含まれた手紙をいただくこともあるので)など、約300枚ほどですが、そういった小さなことから伝わればいいなと思っているんです」

「『AV女優として何年もこの業界で必要とされるために私には何が必要なんだろう』と、時々考えることがあります」

「撮影中は男優さんのことを好きな人と重ねてみる。『自分がしてほしくないことを、相手(男優さん)にはしない』。それが撮影中に徹底している『マイルール』でもあります」

「『自分は契約を交わされた商品』なのだと身をもって知りながら、1本1本に思いを込めて撮影に挑んでおります(ぺこり)」

 そこには周囲からの期待に応えるため、そのために必死であまりに従順な紗倉の姿が浮かんでくる。認められたい。必要とされたい。そんな紗倉は自分を殺しているようにも見える。実際、紗倉はこんなことを書いていた。

「(AV女優は)生き残りをかけた競争社会だからこそ、私の唯一の武器である気づかいは、この先もずっと忘れないようにしたいなと思っています」

 唯一の武器が気づかい。それを自らが語ってしまう痛さ。それは自分の自信のなさからだと紗倉自身も自覚している。

「最近では作品を重ねるごとに、自分にどんどん自信がなくなってしまっているような気がします」

 自己評価が低く、常に不安に襲われる。そのための、さらなる気配り──。これはまさに過剰適応そのものではないのか。

「業界で必要とされる」「ファンの方から求められる」「こんな根暗な私」「親しみやすい女優さんでいられたら」

 紗倉の言葉は自分を卑下する一方、常に周囲を気にし、ファンや男優、スタッフや関係者への感謝やリスペクトで埋め尽くされる。そして認められ、褒められるためには、何にでも応じようとする紗倉。実際AVの仕事でも野菜を使ったオナニー、放尿、白目を剥いて痙攣、求められるままサービス満点に応じている。

 自分をもっと認めて! そんな紗倉の悲鳴と裏腹な明るさはちょっと辛くさえある。そして一転、少しでも自分が認められない、裏切られたと思ったときの心境を紗倉はこう綴っている。

「イベントで、ファンの方が他の女優さんを好きになっているのを知ってしまう瞬間もあるし、「それは仕方ないことだよね」なんてわかっていても、どうしても裏切られたような寂しさに包まれてたまらない気持ちになることもあります」
「(恋人との関係で)「体の関係はあるけど、少しの好意もない」というのは許せるけど「体の関係はないけど、心で結びついている」というなら許せない」 

 謙虚だったはずの紗倉から突然発せられる「許せない」という言葉は過剰なまでの『自分だけを見てアピール』とも思える。しかも紗倉は、同性である“女性”が苦手らしい。

「同じ年くらいの女の子とどういった話をすれば盛り上がるの? (略)自分の存在を消すことに徹しようとするコミュ障ぶり」
「一緒に写真を撮っても、その子の映りが一番良いものを選ぶが故にひどい写真をアップされてしまうこともあったりする恐ろしさ」
「小学校・中学校だった時の女子同士のやり取りを思い出します(わたしゃ戻りたくないね!)」

 過去において、同級生や女友だちとの関係で相当嫌な思いをしてきたのだろう。自分の写りを優先し紗倉の写りが二の次になるのも、必ずしも友人の悪意ではなくよくあることにも思えるが、紗倉はそうは思えない。

 自分のことを認めて欲しい。褒めて欲しい。そのためには何でもする。でもここまで努力をしている自分を認めないで他の人を褒めるのは許さない! 同性はすぐに裏切るから嫌い──被害妄想と過剰適応、それが本書に描かれる紗倉の痛々しいまでの姿だった。

 そう考えると冒頭での「ハニートラップ」「売名行為」という紗倉への批判は的外れに思える。芸能界の大物であるさんまが自分をお気に入りだと言って認めてくれた。そんな人の誘いを断るわけにはいかない。嫌われたら怖い。自分を必要とされるなら何でもする。もっと認めて欲しい。褒めてほしい。そんな心理が働いたのではないか。

 ちなみに、本書は紗倉のこんな言葉で締めくくられている。

「本名の私はおどおどしてて内気で、自分のいいたいこともまともに伝えられなかった。でも、紗倉まなはAV業界という世界の中で、必死に『自分の思いを伝えなくちゃ』ともがきながら生きている。そうやって死に物狂いで頑張れる業界だからこそ、自分という存在をようやく認めてあげることができたのかもしれません」

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コメント 1

k

経歴の様なのには
出てないようですが、紗倉まな
とか中山かのこ
とかでてますね。このなまえ
でもよさそうですけどね。
by k (2016-04-22 15:36) 

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