止まらないメリー喜多川氏の暴走と後継者・ジュリー氏の悪評! このままでは第2、第3のSMAP騒動が…② [芸能]
①からのつづき
いや、社内だけではない。テレビ局やスポーツ紙の評判も最悪だという。今度はテレビ局関係者が語る。
「飯島さんもうるさい人ですけど、コンセプトがはっきりしているし、企画がありだとなれば、全面協力してくれる。でも、ジュリーさんは、タレントのこととかほとんど考えていない。ただ、ジャニーズの看板をカサに、いろんなことをゴリ押ししてくるだけ。お金の面でも、これまでの慣例を無視して、急にものすごく無茶苦茶な条件をふっかけてくるらしいですからね。それで、別の担当者にとりなしてもらうというようなこともよく起きているようです」(テレビ局関係者)
当然、こうした声は、メリー氏にも届いているはずだ。だからこそ、「後継者はジュリー以外いない」と言いながら、一向に娘を社長にせずに、今も実権を握り続けているのだろう。そして、自分がいなくなったらジュリー氏は危うい、という不安感を持ち、それがどんどん膨らんでいったのではないか。その結果、関連会社の役員をしていただけのジュリー氏の夫に財産をとられる、次期社長なんて狙っているはずもない飯島氏がジュリー氏を追い落とそうとしている、という妄想を抱くようになり、彼ら彼女らを実際に追放してしまった。いわば、メリー氏の暴走は、不安の裏返しなのではないか、と考えられるのだ。
さらに、メリー氏のこの感情に拍車をかけているのは、孫娘への溺愛だという。
「正直、メリーさんはジュリーさんより、ジュリーさんの娘、メリーさんにとってのお孫さんにかけているような気がします。お孫さんを早くも後継者として育てようと、英才教育をしています」(前出・ジャニーズ事務所関係者)
そういえば、例の「文春」のインタビューでも、メリー氏は聞かれもしないのに、ジャニーズの後継者は外国語がしゃべれる必要がある、と孫に英語とフランス語、中国語を教えていることを自慢げに語っていた。
また「フライデー」(講談社)の最新号が、ジャニーズ事務所が都内の不動産を買い漁っていると報じたが、これも、メリー氏がいかに財産を減らさずに娘と孫に引き継げるかを考えてのことだろうと言われている。
しかし、ジャニーズ事務所とジュリー氏を守りたいというメリー氏のこれらの希望も、他ならぬ自身の暴走によって、まったく逆の目にでる可能性もある。それは、本当の意味でのメリー氏の後継者を失ってしまったからだ。
実はジャニーズ事務所内部では、この騒動の前まで、メリー・ジュリー派の中にも“飯島待望論”があったのだという。
「正直、プロデュース能力という意味では、事務所内に飯島に叶う人はいません。それはKis-My-Ft2を飯島が手がけて、売れっ子にしたのを見ても明らかでしょう。あの落ちこぼれグループがいまでは、事務所内で嵐に次ぐ売り上げを上げているんですからね。社内では、ジュリーさんを看板にして、飯島が裏で仕切る体制が一番いいだろうという人も多かったし、メリーさんが亡くなったら、古参幹部たちがその方向で動くのではないかと言われていた。でも、今回の騒動でその目が完全になくなってしまった。このまま、ジュリーさんが後を継いだら、どんどんタレントが離れて、ジャニーズはがたがたになるのは確実でしょう。社員の中には“これでうちも長くないかもな”なんていう者も少なくない」(前出・ジャニーズ事務所関係者)
いや、危機はその前にもやってくるかもしれない。芸能マスコミはメリー氏への批判をそらすためなのか、「年内にジュリー氏が社長に昇格」といった情報をしきりに流しているが、いまの状況をみていて、メリー氏がおいそれと実権を手放すとは思えない。それどころか、ますます猜疑心やヒステリーが強まり、第2、第3のSMAP騒動が起きるんではないか、と関係者は戦々兢々になっている。
実際、その可能性は非常に高い。たとえば、中居のちょっとした言動が耳に入ってまたクビと言い出したり、飯島氏が手がけたキスマイをターゲットに仕事を干し上げ、再び独立問題が再燃するもしれない。ジュリー派だって安泰ではない。最近でもKAT-TUNの田口が結婚問題で脱退に追い込まれたが、関ジャニ∞や嵐だって、年齢的に結婚問題が火種となってメリー氏と衝突する可能性は十分にある。
しかし、それがタレントにとってマイナスになろうと、ジャニーズ事務所にメリー氏を止められる者は誰もいない。そして、どんどんトラブルが頻発し、ジャニーズ事務所全体のイメージが低下し、ジャニーズ帝国は崩壊に向かって突き進むだろう。
一芸能事務所が将来、どうなろうと知ったことではない、自業自得だという意見があるかもしれない。しかし、ジャニーズには多くのファンがおり、ある種の公共物の側面もある。タレントたちも日々メディアに露出し、いまやニュースキャスターまでやっている者もいるほどパブリックな存在になっている。それを創業者一族が自分たちで私物化し、奴隷のように扱い、一族の利益独占のために、会社の利益に反した特定のタレントやマネージャーの芸能界追放を図るなどというのは、とても許されるような話ではないだろう。
しかも、この前近代的な体制の象徴である老人にさからえず、ひれ伏しているのは、同社の社員やタレントだけではない。この国のあらゆるメディアが、誰も批判を口にできず、言いなりになって大本営情報を垂れ流しているのだ。テレビに至っては、この暴走老人に人事まで左右されるほどに支配されている。
SMAP騒動の原因とメリー氏の実像に迫ろうと始めたこのシリーズ企画だが、取材すればするほど浮き彫りになってきたのは、実はこうしたマスコミの堕落した実態だった。最後にもう一度、強調しておくが、今回のSMAP騒動はジャニーズという一プロダクションの問題ではない。日本の社会の問題である。
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http://mikku-8.blog.so-net.ne.jp/2016-01-31
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